当科は、一般・消化器外科として、悪性を中心とした各種の消化器疾患、乳腺、血管疾患、ヘルニア、痔疾患などの治療を行っています。とくに消化器は「食道・胃・十二指腸」、「肝・胆・膵」、「小腸・結腸・直腸」の各臓器の専門家を中心にチーム医療に取り組んでいます。
愛甲 聡(あいこう さとし)
1986年慶應義塾大学医学部卒、慶應義塾大学病院、さいたま市立病院、ルイジアナ州立大学メディカルセンター、防衛医科大学校外科専任講師兼上部消化管外科科長を経て2010年より当院外科勤務。
外科手術の多くは、皮膚の切開を最小限にとどめる腹腔鏡手術や胸腔鏡手術が主流となり、術後の疼痛の低減や短期間での回復・社会復帰といった明確な効果が得られています。
当科でもいち早くこうした低侵襲手術を推進し、最新のデータによりますと、昨年は胆嚢摘出術の99%、ソケイヘルニアの90%、虫垂炎の97%に腹腔鏡手術を行い(図1)、良好な成績を得ています。
悪性疾患においても、比較的頻度の高い胃癌、大腸癌では腹腔鏡手術が標準的治療になっていますが、2024年からは手術支援ロボット(DaVinci)を導入し、低侵襲手術をさらに精緻で確実なものへと進化させています(図2)。
さらには、食道癌、肝臓癌、膵臓癌といった難易度の高い手術や、アカラシア、食道裂孔ヘルニア、直腸脱、腹壁瘢痕ヘルニア、イレウスといった様々な疾患にも積極的に低侵襲手術を導入しておりますので、何かお困りごとがございましたらまずは当科外来担当医にご紹介・ご相談ください。
もうひとつわれわれが推進している医療について述べておきます。
外科に入院される方の中には癌の患者さんがたくさんいらっしゃいます。
癌の患者さんは、発見された時の病状・病期が様々ですので、全員がすぐに手術を受ける訳ではありません。
完全に取りきれないことからまずは抗癌剤治療の対象となる方や、先に抗癌剤治療をしてから手術した方が再発率が低くなると判断される方、また心臓や肺が悪くて手術が困難な患者さんもいらっしゃいます。
そして、手術後の病理診断により再発の危険性が高いため、予防的治療の追加が必要と判断される方や、手術後の経過観察中に再発する方もいらっしゃるので、癌の患者さんの半数近くは抗癌剤治療(化学療法)を受けることになります。
化学療法の進歩は著しく新薬が次々と開発されていますが、疾患別のガイドラインに基づいて効果の認められた方法のみを行っていきます。
その多くは外来での投与が可能となり、副作用を抑える様々な薬剤も開発されてきましたので、多くの患者さんが社会生活を送りながら治療を受けています。
残念ながら化学療法の効果が限界に近づき、このまま治療を続けても体力が消耗するだけで逆効果になると判断したとき、当院では患者さんと相談の上、4人の専門医のいる緩和ケア科の併診を開始します。
治療を続けながらでも、痛みを取り除くなどの緩和治療を受けることができ、できるだけ平穏に過ごすための緩和主体の診療にスムースに移行していくことができます。
当院は化学療法に精通した医師や薬剤師・看護師による外来化学療法室の整備と、緩和ケアの専門医や認定看護師による緩和ケア病棟の運用が評価され、「東京都がん地域連携モデル病院」に選ばれたことがあります。
こうした外科手術以外の癌治療に対する包括的な体制が、地域の癌患者さんの診療を行う上で理想的であると判定されたものと考えています。
最近では、癌に対する医学的に最適な治療に留まらず、終末期のライフプランについて、本人、家族、医療・介護従事者が話し合い共有する過程(アドバンス・ケア・プランニング)が重要視されるようになってきました。
個々の患者さんの社会的状況や人生設計を勘案したオーダーメードの医療体制を提供するために、入院時よりメディカルソーシャルワーカーや退院支援ナース、訪問診療施設などと繋ぐ地域医療連携室など、多職種チームが関わって、様々な選択肢の中から最善の道筋を導き出していきます。
ここまで永寿総合病院外科の2つの特色、最新の外科治療とあらゆる局面に対応できる切れ目のない癌治療の体制について述べさせていただきました。
われわれは地域の皆様が安心して医療を受けられるように、これらの特長をさらに発展させ、地域医療の中で与えられた役割を果たしていきたいと考えています。
当科では、肝(肝細胞癌、転移性肝腫瘍)、胆(胆管癌、胆嚢癌、乳頭部癌、胆石症、総胆管結石、胆嚢ポリープ)、膵(膵癌、膵嚢胞性腫瘍(IPMN, MCN, SPN, SCN))、脾(脾腫、脾腫瘍、血液疾患)など幅広く悪性・良性疾患を対象として診療致します。とくに、肝胆膵領域では悪性度の高さや手術治療の複雑性などから高い診断・治療技術が必要です。
当科では、消化器外科専門医および内視鏡外科学会技術認定医により、安全で質の高い治療をご提供できる準備を整えています。①体に負担の少ない治療 ②あきらめない治療 ③術前から術後までの全人的なサポート体制 をモットーとして取り組んでいます。
当施設では平成12年(2000年)より、緩和ケア科病棟を併設しております。癌に対する積極的な治療が困難になった癌患者さまにも、緩和ケアチームと連携をして一貫した治療が継続できる体制が整っています。
愛甲 聡 (あいこう さとし)
医学博士
日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
日本食道学会食道外科専門医・食道科認定医
日本がん治療認定医機構暫定教育医
日本臨床外科学会評議員
岸田 憲弘 (きしだ のりひろ)
医学博士
日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本内視鏡外科学会技術認定医
日本肝臓学会肝臓病専門医
日本がん治療認定医機構 認定医
日本化学療法学会抗菌化学療法認定医
日本腹部救急医学会腹部救急認定医
AHA ACLS プロバイダーコース終了
杉浦 清昭 (すぎうら きよあき)
医学博士
日本外科学会外科専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医
日本ロボット外科専門医 国内B級
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医(大腸)
青山 純也 (あおやま じゅんや)
医学博士
日本外科学会専門医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本食道学会食道科認定医
日本食道学会食道外科専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化器外科学会専門医・指導医
日本内視鏡外科学会技術認定医(胃)
ロボット支援手術認定医(Da Vinci)
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本内視鏡外科学会ロボット支援手術認定プロクター(胃)
日本ロボット外科学会 Robo-Doc Pilot 認定
佐藤 永規 (さとう えいき)
尾原 秀明 (おばら ひであき)
慶應義塾大学医学部外科 准教授
慶應義塾大学病院外科(一般・消化器) 診療科部長
慶應義塾大学病院臓器移植センター センター長
日本外科学会指導医・専門医
日本消化器外科学会専門医・指導医
日本移植学会移植認定医
心臓血管外科修練指導医・専門医
日本血管外科学会認定血管内治療医
日本脈管学会認定脈管専門医
腹部大動脈瘤ステントグラフト指導医
下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術実施医
五十嵐 直喜 (いがらし なおき)
日本外科学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専指導医
日本内視鏡外科学会技術認定医
日本消化器管学会専門医
関 大仁 (せき ひろひと)
医学博士
日本外科学会専門医・指導医
日本乳癌学会専門医・指導医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
マンモグラフィ読影認定医
日本抗加齢医学会専門医
前 ゆうき (まえ ゆうき)
日本外科学会 外科専門医
マンモグラフィ読影認定医
小山 恭正 (こやま やすまさ)
日本人間ドック学会専門医
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 午前 | 当番制 (乳腺外科) 栗田 安里沙 |
杉浦 清昭 青山 純也 |
ー |
杉浦 清昭 |
愛甲 聡 |
(初診外来) |
|
(乳腺外科) 【完全予約制】 関 大仁 |
||||||
| 午前 処置室 |
慶應医師 |
ー |
慶應医師 | 佐藤 永規 | ー | ー |
| 午後 |
小山 恭正 |
青山 純也 | ストーマ外来 【完全予約制】 (2・4週) |
愛甲 聡 岸田 憲弘 杉浦 清昭 |
(血管外科) 尾原 秀明 初診 14:30まで 再診 15:00まで |
ー |
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