放射線科

放射線科

放射線科について

放射線科は、胸部・腹部・骨・乳腺などのX線撮影、胃や大腸の造影検査、CT・MRIによるコンピュータ断層撮影、カテーテルを使った血管の診断および治療を行う血管造影検査からなる画像検査部門です。各診療科の依頼だけでなく他病院やクリニックからの紹介依頼を受け、検査を施行しています。
現在、常勤医師3名(非常勤医師5名)、診療放射線技師23名(非常勤2名)、看護師5名、受付3名が所属しています。
各検査の受付開始は、午前8時30分からになります。

放射線科受付

放射線科受付

一般撮影

X線を用いて全身の骨、及び胸部や腹部を撮影する検査です。

当院の単純X線検査は、FPD(フラットパネルディテクター)といった最新の装置を備えた撮影室で被ばく低減を心がけて撮影を行っています。
また、当院では骨粗鬆症を調べる検査として、骨密度測定装置を設置しており、DXA方式(Dual energy X-ray Absorptiometry)という2種類の異なるエネルギーのX線を照射し、骨と軟部組織の吸収率の差により骨密度を測定する方法で検査を行っており、従来より短時間で検査が可能なGE社製の装置を使用しています。

X線撮影装置

X線撮影装置

右肩脱臼

右肩脱臼

左上腕骨折

左上腕骨折

骨密度   
               骨密度装置

マンモグラフィ

乳房専用の装置を用いて行うⅩ線装置です。乳房を引っ張り、プラスチックの板でなるべく薄く挟み撮影します。そうすることで乳腺が広がり、病変を発見しやすくすると共に被ばく線量を低くすることが出来ます。

特に乳房が張りやすい方は、その時期を避けて検査を受けること(個人差はありますが、生理が始まって一週間程度後)をお勧めします。

また、授乳中に検査を受ける方は、検査直前に搾乳をお願いします。

当院では女性技師が撮影を行い、診療科より依頼があれば当日撮影も対応しております。

マンモグラフィー装置

マンモグラフィー装置

乳腺(乳がん)
乳腺(乳がん)
撮影方法

撮影方法

X線TV検査

当院のX線テレビ装置はDR(Digital Radiography)システムを採用しています。透視検査は造影剤を使用し、リアルタイムでテレビモニターにより、観察して検査していきます。
主な検査として、上部、下部消化管X線検査があります。上部の検査は、バリウムという造影剤を飲んで食道や胃・十二指腸・小腸の検査を行います。下部の検査では肛門からバリウムを注入して検査を行います。
また造影剤を注射して腎臓から尿管・膀胱までの尿の流れを調べる検査、胆嚢や胆管を描出する検査、関節の脱臼整復、脊髄腔造影検査等も行われています。

X線TV検査

X線TV検査

バリウム検査のQ&A

Q1.なぜ、発泡剤を飲んでゲップを我慢しなければいけないのですか?

A1.胃の中の皺を伸ばし、細かいところまで見えるようにするためです。

Q2.バリウムを飲んだ後に、なぜグルグル回るのですか?

A2.飲んだバリウムで、胃の中の粘液をとり、胃の粘膜表面にまんべんなく付着させ、細かく・はっきりと胃の形や病変を見るためです

食道がん

食道がん

胃がん

胃がん

大腸がん

大腸がん

CT検査

CTとは、Computed Tomographyの略語で、コンピュータ断層装置のことです。

X線を身体に照射して、透過したX線量をデータとして集め、コンピュータで処理することによって、身体内部の詳細な断面像や三次元(3D)画像を作成することができます。

当院では、最新型64列マルチスライスCTを2台設置しています。

従来の装置に比べて、短時間で広範囲の撮影や、放射線感受性の高い臓器(水晶体や乳腺など)の被ばく低減ができるため、患者様によりやさしい検査となっています。

最新型CT装置には、体内インプラントなどによる金属の影響を抑える機能や、石灰化の成分を分析する機能もあります。

また、ヨード造影剤を使用して、全身の血管・尿路・心臓など様々な臓器を撮影することができ、診療に役立つ高画質な画像を作成することができます。

当院では検査予約の待ち日数をなるべく短縮できるように努めています。必要があれば診察当日の検査も可能です。各診療科でご相談ください。

最新型64列デュアルエナジ―CT

最新型64列
デュアルエナジ―CT

くも膜下出血

くも膜下出血

脳血管3D画像

脳血管3D画像

冠動脈3D画像

冠動脈3D画像

尿路3D画像

尿路3D画像

尿酸密度画像(痛風)

尿酸密度画像(痛風)

腱3D画像(長母指屈筋腱断裂)

腱3D画像(長母指屈筋腱断裂)

大動脈血管3D血管

大動脈血管3D血管

MRI検査

MRIとは、Magnetic Resonance Imagingの略語で、核磁気共鳴現象を用いて断層画像等を作成する装置です。

検査は強力な磁石でできた筒の中に入り、磁気と電波を利用して身体の臓器や血管を撮影する検査です。身体の内部を縦、横、斜めと、あらゆる断面で撮影でき、X線を使わないので放射線被ばくがありません。

 頭部検査において、CTでは発見できない急性期の脳梗塞を捉えることができ、早期診断、早期治療を可能にします。また、造影剤を使用しないで血液の流れを利用して血管を描出するMRA(MR Angiography)や、体の広い範囲でがんや転移を探す全身がん検査(DWIBS)など、特殊な検査を行うことができます。

MRI装置

MRI装置

脳MRA

脳MRA

膝MRI

膝MRI

MRCP

MRCP

DWIBS

全身がん検査(DWIBS)

血管造影検査

血管撮影とは手首、肘、鼠径部などの血管から細い管(カテーテル)を挿入し、そこから造影剤を注入することによって血管の形態や血行動態を観察する検査のことです。またカテーテルを通して血管の治療(interventional radiology:IVR)も行っています。

主な治療としては脳動脈瘤にコイルの留置、脳梗塞(急性期)に血栓を溶かす薬剤を投与する脳血管内治療。狭くなった心臓の血管をバルーン(小さな風船のようなもの)で拡張させて流れを良くさせ、さらにステント(小さな金属で作られた網目の筒)で血管内から固定する冠動脈形成術。
肝臓などの臓器に対し抗がん剤の注入、出血した部位を止血させる腫瘍塞栓術。その他にも頸動脈(首)や抹消血管(鼠径部、大腿部)にステントを留置させる治療も行っています。

当院では最新の血管撮影装置を使用しています。被ばくを最小限に抑えながらも高画質な画像を得ることができ、患者様の負担が低減されています。

血管造影検査

血管造影検査

脳動脈

脳動脈

冠動脈心筋梗塞(治療前)

冠動脈心筋梗塞(治療前)

冠動脈心筋梗塞(治療前)

冠動脈心筋梗塞(治療前)

被ばくについて

放射線による被ばくは、自然放射線による被ばく・医療被ばく・職業被ばく・放射線事故による被ばくに大別されています。
放射線検査による被ばくは医療被ばくに該当し、ICRP(国際放射線防護委員会)勧告によって、被ばくによる不利益(放射線障害発生リスク)より利益(早期発見や治療)が上回り、可能な限り被ばく線量を低減することに努めるべきとされています。
当院においても担当医師が検査の必要性を判断し、当科診療放射線技師がIAEA(国際原子力機関)や各種関連学会等のガイドラインに準じ、最適な線量を用いて検査を行っております。

一般撮影(レントゲン)検査
当院 日本放射線技師会 国際原子力機関
胸部 0.13mGy 0.3mGy 0.4mGy
腹部 1.53mGy 3mGy 10mGy
乳腺 0.85mGy 2mGy 3mGy
X線TV(バリウム)検査
当院(成人) 当院(一日ドッグ) 日本放射線技師会
上部消化管(胃) 31.6mGy 45.3mGy 100mGy
当院(診療) 日本放射線技師会
下部消化管(大腸) 67mGy 120mGy
CT検査
当院 日本放射線技師会 国際原子力機関
頭部 2.3mGy 1.9mGy 1.5mGy
胸部 3.6mGy - -
腹部 3.8mGy 4.2mGy 10.8mGy
放射線被ばくの影響Q&A

Q1.Gy(グレイ)とSv(シーベルト)とは何を表した単位ですか?

A1.Gyは放射線が物質に与えるエネルギー量を表す単位です。一方、Svは放射線を人体が受けた際にどのような健康影響が起こるかを評価するための単位です。
同じ線量(Gy)であっても受けた部位や放射線の種類によりSvの値は変わります。

Q2.どれくらい被ばくすると影響がでるのですか?

A2.ある一定の線量(しきい値)を超えて被ばくすると影響が現れ始める確定的影響と、被ばく線量にかかわらず影響が現れる確率的影響とがあります。
確定的影響の例:紅斑は3000mSvの被ばくを受けなければ生じないと言われています。
確率的影響の例:白血病は被ばく線量に応じて発生確率が増加します。ただし、200mSv以下では統計的有意な発生確率の増加を認めないと言われています。

Q3.何度も放射線検査を受けているのですが大丈夫ですか?

A3.X線検査は病気の診断や治療の経過を観察するために必要な検査です。医師が被ばくを考慮したうえで放射線検査が必要かどうか判断していますのでご安心ください。
また、1回の検査で受ける放射線量はごくわずかで1回の胸部X線検査はおよそ0.05mSv、1年間自然に受ける放射線被ばく線量2.4mSvに比べても約1/50程度の被ばくとなります。
※妊娠中、またはその可能性のある女性は、検査を受ける前に医師とよく相談してください。

Q4.妊娠中に放射線検査を受けましたが心配ないですか?

A4.放射線による影響は新陳代謝の盛んな組織・細胞で敏感という特徴があり、成人より小児で放射線感受性が高く、障害を受けやすいといわれています。放射線による胎児の影響は、小児よりもさらに大きいとされ、それは妊娠期間によって異なり妊娠初期ほど影響を大きく受けます。
国際放射線防護委員会(ICRP)では妊娠の可能性のある女性は、腹部(生殖器)の被ばくを受ける検査は、月経開始後10日以内に行うこと。また、妊娠かどうか判断できないときは臨床上その検査が必要な時以外は避けるべきだとしています。
しかし、腹部(胎児を含む部位)・生殖腺以外の検査では、被ばくはほとんど問題となりません。

Q5.放射線は身体に残るのですか?

A5.放射線の被ばくという現象は熱や太陽光を受けるのと同様に身体に残ることはありません。しかし、核医学検査の場合体内に微量な放射線を持つ放射線性同位元素を投与しますので、短期間ですが体内に残ります。体内に入った放射線性同位元素は、短期間で消滅するものが使われているので心配いりません。

Q6.介助者の被ばくは大丈夫ですか?

A6.患者様によっては付き添いの方に介助していただき撮影する場合があります。放射線検査は目的の部位に絞って放射線を照射しているため、介助者が直接その放射線を受ける事はほとんどありません。
しかし、患者様から跳ね返ってくる弱い放射線(散乱線)を受ける事があります。問題にならない程度のものですが、介助をお願いする場合は放射線を防ぐ防護服を着用していただいています。

放射線検査で不安・疑問がある場合は、放射線科スタッフまでお気軽にお尋ねください。