令和6年度は、昨年より10床ほど多い379床を概ね年間を通じ運用することができ、退院患者数の統計では前年比115%と、昨年と同等の増加率を示しました。疾患別には、昨年度の流行を反映し感染性胃腸炎やインフルエンザなどの感染症が著明に増加し、逆にCOVID-19による入院は8割に減少しました。 手術数も前年比112%と前年同等の増加率を示し、白内障手術、口蓋扁桃手術、各種産科婦人科手術、腹腔鏡下虫垂切除術、内視鏡的消化管止血術などが大きく数字を伸ばしていました。科別の詳細な分析は割愛しますが、昨年度はロボット支援下手術の元年であり、その影響について触れておきます。本統計では個別に分類されていないものの、外科の腹腔鏡下直腸・結腸手術や、産婦人科の腹腔鏡手術の増加にはロボット導入の効果が反映されており、とくに泌尿器科では前年ゼロであった腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術が18例と増えており、最も顕著な効果と言えます。 年齢階層別の退院統計では、前年とほぼ変わらず、女性は30代と80代前半に、男性は50代と70代後半にピークがありました。そのほか、分娩数は少子化傾向にもかかわらず、前年より11%の増加が見られました。台東区唯一の分娩施設として、選んでいただく病院になるよう様々な改善策に取り組んでいますので喜ばしい結果です。まだまだ多くの患者さんに来ていただく余地がありますので、今後も注力していきたいと思います。 死因統計では、上位10疾患のうち悪性疾患が7つを占めており、当院の特徴の一つである緩和ケア病棟の需要の高さが伺えます。今年度許可病床400床フル稼働にあたり参考にしていきたいと考えています。
病院長 愛甲 聡
令和6年度の退院患者様9,159名について各診療科別に患者数上位を占める疾患を集計しました。 各疾病に対する患者数をはじめ、平均年齢や平均在院日数、自宅退院率等を掲載しています。
令和6年度、当院で行われた手術5,064件を各診療科別に集計しました。 各手術に対する患者数、平均在院日数や前年度比を掲載しています。
死亡診断書の記載に基づき、国のICDに準拠した分類を用いた原死因での統計となります。
令和6年度の分娩322件について、年齢別・診療圏別に集計しました。 前年度より分娩数も増え、また台東区以外にお住まいの方の出産も約35%程度占めています。
令和6年度の新生児322名について、新生児の性別や体重別・在胎期間別に集計しました。
令和6年度の退院患者様9,159名について、男女別、5歳刻みで集計しました。
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