慢性腎臓病(CKD)連携パスの運用開始のお知らせ

慢性腎臓病(CKD)連携パスの運用開始のお知らせ

当院では、慢性腎臓病(CKD)の早期発見・適切な治療および重症化予防を目的として、地域の医療機関と連携した診療を行うための「CKD連携パス」を作成いたしました。
本パスをご活用いただくことで、かかりつけ医の先生方と当院の腎臓専門医が患者様の検査結果や治療方針を共有し、それぞれの役割に応じた継続的な診療を行うことが可能となります。
これにより、患者様が地域においてより安心して治療を受けられる体制づくりを進めてまいります。
地域の医療機関の皆さまにおかれましては、対象となる患者様のご紹介の際に、ぜひ「CKD連携パス」をご活用くださいますようお願い申し上げます。

CKD連携パスの取り組み

慢性腎臓病(CKD)は、初期には自覚症状がほとんどないまま進行することが多く、早期発見と継続的な管理が重要です。
当科では、かかりつけ医の先生方と連携し、CKD患者さまを地域全体で支えるCKD連携診療(CKD連携パス)に取り組んでいます。

かかりつけ医と腎臓内科専門医の役割分担

  かかりつけ医
  • 血圧・血糖・脂質・尿酸・体重などCKDの進行に関わる危険因子の管理
  • 日常的な診療を通じた継続観察
  • 患者さまにとって身近で相談しやすい窓口

  当院・腎臓内科専門医
◎ 腎機能・尿所見の詳しい評価
◎ CKDの原因検索・合併症の評価
◎ 治療方針の検討・専門的な栄養指導

連携の流れ

腎臓内科専門医へ紹介するタイミング

以下のような患者さまは、CKD地域連携の対象として、当院腎臓内科へのご紹介をご検討ください。

 蛋白尿  随時尿での尿蛋白/尿Cr比 0.3 g/gCr以上 または 定性で1+以上
 eGFR  50 mL/min/1.73m²未満(40歳未満は60未満、腎機能が安定している70歳以上は45未満を目安)
 糖尿病合併  尿中アルブミン 300 mg/gCr以上
※年齢、腎機能の推移、尿所見、基礎疾患などを総合的に判断し、専門医への紹介をご検討ください。

定期受診を待たずにご相談ください

CKD連携中の患者さまでも、以下のような変化がみられた場合は、予定している受診を待たずにご相談ください。
  • 血清クレアチニン値が1.5倍以上に悪化した場合
  • 尿蛋白が急激に増加した場合
  • 浮腫が急激に悪化した場合
  • コントロール不良な高血圧がみられる場合

また、急速進行性糸球体腎炎が疑われる症例、ネフローゼ症候群、CKD G5(eGFR 15未満)など専門的な診療を要する状態では、原則として腎臓内科専門医による診療をご検討ください。