開催報告 オレンジカフェ(2025.12.09)

開催報告 オレンジカフェ(2025.12.09)

12月9日(火)に、柳橋分院リハビリテーション科の作業療法士によるワークショップスタイルのオレンジカフェ「創作活動で脳を活性化〜ミニクリスマスツリーを作ろう〜」を開催しました。

※作業療法士(OT)とは、身体や精神に障害のある人が、食事・着替え・入浴などの「日常生活動作(ADL)」や社会参加を自分らしく行えるよう、作業活動(趣味、仕事、遊びなど)を通じて心身機能の回復や維持、社会復帰を支援するリハビリテーション専門職です。

今回のオレンジカフェでは、手を使って作品を作ることで、脳を活性化させることを目的に、季節を感じられる「ミニクリスマスツリー」作りに取り組みました。

作品作りの効果

①脳の活性化と認知機能

指先や手の動きの感覚、手触りなどの触覚、色や形を見る視覚といった刺激は、頭頂葉や後頭葉などの脳のはたらきを活性化し、認知機能低下の防止を促すと言われています。
また、時間を忘れて創作に集中することで、他の考えに邪魔されにくくなり、脳が落ち着いた状態になることから、潜在的な機能を引き出したり、混乱の少ない穏やかな時間を過ごすことが期待できます。

②心や気持ちへのはたらき

「こういう道具、使ったことがあるなぁ」「こういう思い出があったなぁ」など、作品に関連した記憶や感情が刺激されることで、これまでの人生を彩ってきた記憶が呼び起こされ、「自分らしさ」を再確認するきっかけになります。
創作を通して楽しい時間を過ごすことで、喜びの感情や前向きな意欲が高まり、不安感・焦燥感を和らげる効果も期待されます。
さらに、作品を完成させることは成功体験として記憶に残り、達成感・満足感を得られることで自己効力感や生活意欲も高まり、日々の自信につながっていきます。

③人との交流・関わり

今回の「クリスマスツリー」のように季節を取り入れた作品作りは、行事や四季に思いを巡らせるきっかけにもなります。
また、小さなグループで一緒に活動することで、自分以外の人と時間や空気を共有する安心感が得られ、孤独感軽減にもつながります。
こうした体験は、「人との交流を楽しめた」という温かな記憶として心に残っていきます。

このように、手を使ってなにかを作る創作活動は、さまざまな方向から脳を刺激してくれるとても効果的な「脳トレ」と言えます。

それでは早速、ミニツリーを作っていきましょう!

当日は4人ほどのグループに分かれて、手順に沿ってツリー作りを行いました。
緑のお花紙を手でちぎったり、くしゃっと丸めて木の土台にしたり、手のひらで綿を丸めて雪を表現したりと、指先や手全体を使って創作していました。
モールや毛糸も一つずつボンドで貼り付けながら、参加者それぞれが思い思いのツリー作りを進めていきました。

スタッフがテーブルを回りながら声をかけたりアドバイスしたりする中で、会場は開始早々から温かく、笑い声も交えた活気のある雰囲気に包まれていました。「とてもいいですね!素敵です!」「そこは難しいのに綺麗にできていますね!」など、スタッフの前向きな声かけも印象的でした。
グループのメンバー同士で助け合ったり、教え合ったりしながら、皆さんそれぞれに個性あふれる素敵なミニクリスマスツリーを完成させていました。

     

創作を通して「この材料どう使おうかな」「どこに置こうかな」と考える時間そのものが、脳への良い刺激になっていたように感じます。
完成したツリーを嬉しそうに眺めている姿を見て、「帰ってからお孫さんに見せようと思いを巡らせているのかな?それとも、どこに飾ろうか考えていらっしゃるのかな?」と、こちらまで温かい気持ちになりました。
みなさんのクリスマスが、今回のオレンジカフェの思い出とともにやさしく彩られますように。

オレンジカフェは、認知症の方やそのご家族、介護・医療の専門職、地域の皆さまなど、どなたでも気軽に参加でき、安心して過ごしていただける集いの場です。
どうぞお気軽にお立ち寄りください。皆さまのお越しをお待ちしております。