開催報告 オレンジカフェ(2025.05.13)

開催報告 オレンジカフェ(2025.05.13)

音楽が引き出す「最高の笑顔」と「脳の活性化」!

2025年5月13日(火)に開催したオレンジカフェは、今回も温かい笑顔と音楽で満たされました!
『楽しい音楽療法』と題して、日本音楽療法学会認定 音楽療法士の佐川 優子 先生に昨年度に続き2回目となるご講演をいただき、心身のリフレッシュと交流を深めるひとときとなりました。

音楽療法とは、音楽に合わせて歌ったり身体を動かしたりすることで、認知機能や身体機能の維持・向上を促すリハビリテーションです。思い出の音楽を聴く・歌うことは、情緒が刺激され脳が活性化するだけでなく、発声が促され、嚥下の力が強くなる効果も期待できます。

佐川先生からは、「好きな音楽を聴くと、セロトニン、ドーパミン、βエンドルフィンなどの“幸せホルモン”が分泌され、気持ちが前向きになり、集中力が向上すると言われています。音楽は楽しむことが大切です。今日は一緒に、音楽を楽しみましょう」という素敵なメッセージで、オレンジカフェがスタート。

先生が特に大切にされているのは、ただ音楽を聴くだけでなく、歌ったり、体を動かしたり、楽器を鳴らしたりと、何かを「しながら」音楽を楽しむこと。この「ながら」の力が、参加者それぞれの脳に心地よい刺激を与え、会場を最高の笑顔で包み込みました。

 

懐かしの童謡に、子どもの頃の笑顔が蘇る!【♪鯉のぼり】

「5月の歌と言えば?」の問いかけに、「やねよ~り た~かい こいのぼり~♪」と、開始早々から楽しげな歌声が響き渡りました。今回歌ったのは、大正2年が初出の『鯉のぼり』。
「いらかの波と 雲の波」から始まるこの歌、現代ではあまり馴染みがないかと思いや、ほとんどの参加者の方がご存じで驚きです!子どもの頃を思い出しながら、身振り手振りを交えてのびのびと歌う姿は、まさに童心に帰ったようでした。

歌いながら踊って、心も体も軽やかに!【♪高原列車は行く】

続いては、歌詞に合わせて全身を動かすリハビリテーションの時間です。
「山こえ谷こえはるばると~」の「はるばると」では、参加者の方から飛び出したアイディアで、両手を大きく左右に揺らす振り付けが誕生!
皆さんの考案した動きを取り入れながら、歌いながら踊ることで、心身が活き活きとし、会場全体が活気に満ち溢れていました。

楽器の音色が響き渡る!叩きながら笑顔がさらにUP!【♪東京ラプソディー】

3曲目からは、いよいよ楽器が登場!鈴グループとカスタネットグループに分かれ、リズムに合わせて軽快に楽器を鳴らします。スタッフのタンバリンを合図に、楽器を鳴らしながら歌ってと大忙し!
それぞれの音色が重なり合うハーモニーに、皆さんの表情には一層の笑顔が花開きました。
音楽の力で、心が解き放たれていくのを感じます。

マイクを握って大熱唱!デュエットで魅せる美声!【♪銀座の恋の物語】

4曲目は、男性と女性にパートを分けたデュエット形式で歌いました。
代表者の方がマイクを握り、リードボーカルとして堂々と歌声を披露!そののびやかで素敵な歌声には、惜しみない大きな拍手が巻き起こり、会場は温かい感動に包まれました。皆で歌い上げながら生まれる一体感は、何物にも代えがたい喜びです。

お祭り気分で大盛り上がり!太鼓を叩きながら魅せる熟練の技!【♪東京音頭】

老若男女問わず歌って踊れる民謡『東京音頭』では、バチで太鼓を叩きながら歌い、会場はお祭りムードで最高潮に!「昔やってたんだ!」と、見事な太鼓の腕前を披露してくださる方も現れ、スタッフも思わず踊り出すほどの大盛り上がりとなりました。この日一番の熱気と笑顔が、オレンジカフェを包み込みました。

心に染み渡る歌声で、穏やかな締めくくり【♪おぼろ月夜】

最後は、春から夏にかけての美しい情景を歌った『おぼろ月夜』。
今の季節にぴったりのこの歌は、心にじわりと染み込むような歌詞とメロディーで、参加者の皆さんがリラックスしながら、のびのびと楽しく歌いながら過ごしていました。
1時間はあっという間に過ぎ、最後は簡単なストレッチと、万歳三唱で締めくくりです。
お一人で参加された方も、気が付けば隣の方と笑顔で談笑している等、終始和やかで楽しい雰囲気に満ち溢れたオレンジカフェとなりました。

オレンジカフェは、認知症の方やそのご家族はもちろん、介護・医療の専門職の方々、
そして地域の方々など、誰もが気軽に集い、安心して過ごせる交流の場です。
私たちは、これからも地域と共に、誰もが安心して過ごせる居場所づくりを目指してまいります。
お気軽にお越しください。心よりお待ちしております!