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nurse_days ナースの日々

ラダーⅠ トライ者研修 「輸液・シリンジポンプ研修」

ラダーⅠトライ者研修 輸液・シリンジポンプ研修

当院看護部では新卒看護師が組織の一員として自覚と責任を持ち、看護専門職としての姿勢を習得できるよう、教育ラダー「Eijuラダー」を設けています。
新卒看護師は入職後1年間、様々な研修や課題を通して、基礎となるラダーⅠのクリアを目指します。

9月25日、ラダーⅠの「輸液・シリンジポンプ研修」を開催しました。
前半は大塚製薬の方を講師にお迎えし、輸液療法の基礎知識や静脈栄養・経腸栄養について学びました。後半は、当院の医療機器安全管理責任者による輸液ポンプ・シリンジポンプの実習を行いました。

輸液療法の基礎知識を学ぶ

前半の講義では、輸液に含まれる電解質の役割や輸液製剤の種類、静脈栄養の基本について学びました。
講師からは、体重に応じた体液量や必要な電解質について参加者に問いかける場面もあり、基礎知識を一つひとつ確認しながら理解を深めました。

また、末梢静脈栄養(PPN)と中心静脈栄養(TPN)の特徴や使い分け、カテーテル関連血流感染症の予防についても学びました。
輸液の成分や投与方法を正しく理解し、投与前の確認や清潔管理を徹底することの重要性を確認しました。

※輸液の基礎知識や静脈栄養については、昨年度の研修記事でも詳しく紹介しています。

輸液バッグの開通を実際に体験

講義では、実際の輸液製剤を手に取り、複数の薬液が入った輸液バッグの隔壁を開通させる体験も行いました。
末梢静脈栄養に使用される「ビーフリード輸液」では、隔壁を開通させて薬液を混合する仕組みを確認しました。

また、中心静脈栄養に使用される「エルネオパNF輸液」についても、2人1組で開通操作を体験しました。エルネオパNF輸液は、複数の室に分かれた薬液を使用前に混合する製剤です。実習では、バッグをしっかり押して隔壁を開通させる操作を行い、すべての室が開通していることを確認する重要性を学びました。
実際に手を動かしながら、正しい操作方法を確認する機会となりました。

経腸栄養法について学ぶ

続いて、消化管を利用して栄養を補給する「経腸栄養法」について学びました。
経腸栄養法には、口から栄養補助食品を摂取する方法(経口栄養補助:ONS)や、鼻から胃にチューブを挿入する経鼻経管栄養法、胃ろう・腸ろうなどを通して栄養剤を投与する方法があります。

経腸栄養法の大きな利点は、消化管の機能を活用できることです。腸管粘膜の萎縮を防ぎ、腸管の免疫機能を維持することや、感染性合併症の予防につながることなどが紹介されました。

また、経腸栄養剤には、栄養素の消化の程度に応じて、成分栄養剤・消化態栄養剤・半消化態栄養剤などの種類があり、患者さんの消化吸収機能や状態に合わせて使い分けられます。
一方で、経腸栄養法には注意すべき点もあります。例えば、チューブが栄養剤などで詰まる「チューブ閉塞」を防ぐためには、定期的にチューブ内をフラッシュ(洗浄)することが重要です。

さらに、下痢などの消化器系合併症が生じる場合もあり、投与速度や栄養剤の濃度・種類、衛生管理などに注意する必要があることを学びました。
患者さんの消化管機能や全身状態に応じた栄養補給方法の選択と、安全な投与管理の重要性について理解を深めました。

輸液ポンプ・シリンジポンプの実習

後半は、当院の医療機器安全管理責任者の指導のもと、輸液ポンプとシリンジポンプの実習を行いました。


輸液ポンプの実習では、4人1組となり、機器のセットアップや設置位置、輸液ルートの取り扱いについて確認しました。

続いて、輸液ルートを意図的に閉塞させ、アラームが作動するまでの時間を確認しました。実際にトラブルを再現することで、閉塞してからアラームが鳴るまでには時間差があることを体験しました。

シリンジポンプの実習では、意図的にアラームを作動させたり、機器の設置位置を変えたりすることで、通常とは異なる状況を体験しました。また、設置位置の高低差によって薬液が意図せず流れる「サイフォニング」の危険性についても確認しました。
実際の機器を操作し、トラブルを想定した実習を行うことで、安全に使用するための注意点や、日頃の確認の重要性について理解を深めました。

研修を終えて

研修の最後には、参加者から「患者さんに危険がないよう、注意して取り扱っていきたい」との感想が聞かれました。
講評では、輸液ポンプやシリンジポンプは精密な医療機器であり、ダブルチェックを徹底することや、不安な点は先輩看護師に確認することの大切さが伝えられました。

今回の研修では、輸液療法や静脈栄養・経腸栄養の基礎知識を学ぶとともに、実際の機器操作やトラブルを想定した実習を通して、安全な輸液管理に必要な知識と技術への理解を深めました。

今後も一つひとつの確認を大切にし、患者さんが安心して治療を受けられるよう、日々の看護実践に生かしていきたいと思います。

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