職員食イベントメニュー ✧9月編✧
8月3日に、ラダーⅡAトライ者を対象とした看護展開研修Ⅰ フィジカルアセスメントの研修が行われました。
今回はその研修の様子をお届けします!
フィジカルアセスメントとは、直訳すると
フィジカル⇒身体的な
アセスメント⇒査定・評価
という意味で、ヘルスアセスメントの一部であり、問診・視診・聴診・打診・触診などの身体審査を用いて患者さんの全身の情報を収集・評価し、患者さんひとりひとりに適した対応を判断することを指します。
まずは、緊急時のアセスメントについてです。
緊急時のアセスメントの流れとして下記のことを学びました。
第一印象は患者と接してから数秒間で把握する。
モニターや血圧計などは使用せずA(気道)B(呼吸)C(循環)D(中枢神経)に同時にアプローチする。また、ABCDそれぞれのアプローチ方法について。
観察時には、視診・触診・聴覚を有効活用し、致死的な初見、ショックなど緊急レベルが高い状態であれば、速やかに応援要請と医師への報告を行う。
血圧計や、心電図モニター、パルスオキシメーターなど簡単な器具による測定と、触診や聴診によって心肺機能および神経機能のABCD評価を行う。
緊急患者の病態は急激に悪化する恐れがあるため、評価後も観察を続ける。
一次評価と処置により、呼吸・循環が安定したら、系統的な全身の観察をフィジカルアセスメントに従って行う。
視診、触診、聴診、打診で全身を迅速にくまなく観察し、生命維持を阻害するような疾患・病態の有無を調べる。このとき、呼吸や循環、血圧などの生理学的評価と、問診で得た主訴から疾病・病態の仮設を立てる。
そのうえで、各種の検査結果と集めた情報をもとに原因の特定に繋げる。
次は、循環器のフィジカルイグザミネーションについてです。
フィジカルイグザミネーションとは、フィジカルアセスメントの中の視診・触診・聴診・打診などといった実際に情報を手に入れる手段のことを指します。
まずは、問診方法について学んだあと、視診・触診・聴診の仕方とポイントや、ショックの5徴候、初期評価と疾患の予測について、胸痛を感じる部位から予測される疾患について、緊急度の高い疾患の識別ポイントなどについて学び、グループに分かれて事例検討を行いました。
次は呼吸器系のフィジカルイグザミネーションについてです。
呼吸と何か、人間にとって呼吸はなぜ必要なのか、気管・気管支・肺について、視診・触診・聴診・打診の仕方とポイント、呼吸困難を訴える原因について学び、グループに分かれて事例検討を行いました。
最後は脳神経のフィジカルイグザミネーションについてです。
意識レベルのみかたとして、JCS(ジャパン・コーマ・スケール)、GCS(グラスコー・コーマ・スケール)という2種類の方式や、痛み刺激の与え方、失語と構音障害、瞳孔所見と眼位・対光反射のみかた、身体機能のみかた、麻痺の種類、運動麻痺の程度について学び、グループに分かれて事例検討を行いました。
今回の研修で学んだことを活かし、患者さんそれぞれに適した看護ができるよう努めて参ります。