新人支援者研修Ⅰ
2025年6月13日『新人支援者研修I』として、聖徳大学 成人看護学 梅村先生・榊先生による講義が開催されました。当院の新人看護師の教育体制や育成方法について委員会としても悩んでいたなかで、お二人に相談し、昨年度から温めてきた企画です。
今回参加した中でも実際に現場で新人看護師とのコミュニケーションを取る機会があるプリセプター(新人看護師を指導・教育する先輩看護師のこと)と教育委員にとってはとても勉強になる研修となりました。
梅村先生より「看護師教育の現状」について、詳しくご説明いただきました。
平成元年から令和元年で比較してみると、学ぶ科目数が増加している一方、実習時間数は減っているという現状があるそうです。ここ数年に関してはコロナ禍による対面の実習が難しかったことの影響が大きそうですが、求められる能力はどんどん高くなっているのに、新卒看護師一年目の看護実践能力はなかなか追いついていないというのが、現状課題として上がっているそうです。
続いて、榊先生からは、「新人看護師の理解」についてご講演いただきました。
現代の若者の特性をふまえた関わり方や、効果的な教育方法について具体的なヒントをいただき、参加者にとっては、明日からの実践に活かせる貴重な学びとなりました。
また、グループワークでは、新人看護師の気持ちを体感する演習も行われ、自身のコミュニケーション方法を見つめ直す良い機会となりました。
研修後にアンケートを行ったところ、みなさんが困難と感じているポイントが浮かび上がってきました。
「注意や伝え方について」が一番多く、やはり多くの方が迷っているようでした。
本日の学びをどのように看護実践に活かしていこうと考えますか?という質問には、「褒めていく!」を挙げている人が多くみられました。
今回の研修を経て、世代理解が深まった今、明日からの現場で早速実践し、よりよい業務環境を作っていけるようにがんばりたいと思います!