新人作業療法士の1年を振り返って

新人作業療法士の1年を振り返って

今回のYANAGIBASHIかわらばんはリハビリテーション科の作業療法士・藤野が担当します。
寒い日が続きますが皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

作業療法士1年目を振り返って

私は昨年4月に入職し、もうすぐ1年が経とうとしています。つい最近春だと思っていたら、暖かい季節も終わり冬が訪れたと思えば、春の足音が聞こえてきています。時間の流れが早くて驚くばかりです。

私はこの1年間、主に回復期リハビリテーション病棟を担当してきました。数カ月単位で患者さんに関わらせていただき、日々の変化を一緒に実感できること、また、ひとりひとりの方に関われる時間が多いので、信頼関係を時間をかけて築くことができることにやりがいを感じています。

諦めない姿を患者さんから学びました

この1年で実感した大切なことは「諦めないで努力すれば、できるようになる」ということです。
私が担当させて頂いたAさんは、コルセットを装着することができず、自信を無くしておられました。その状況でもAさんは「自分で身の回りのことができるようになりたい」と強い思いを語られました。一緒に目標共有しながら、着替えの際の練習プログラムを発案し、毎日の生活の中に組み込んで練習を行うことで最終的にはコルセットをご自身で付けられるようになりました。Aさんは大変喜んでくださり、自信を取り戻していただけたようで、それ以外のことにも積極的に取り組み、「いろいろと1人で出来るようになりました」と笑顔で話してくださいました。

また、私自身も、やや重症の患者さんの車椅子移動やベッドへの乗り移りを行うことが苦手で、場合によっては自分でできないことも多くありました。先輩に教えていただいたり、一緒に練習して頂いたりしながら、少しずつスキルが身についてきました。数カ月たったある日、新しく担当した患者さんの乗り移りをお手伝いしているときにふと、以前の自分ではとても出来なかったなぁと気づき、自分のスキル向上を実感し自信がつきました。患者さんの姿を通して、また自分自身を振り返り、「諦めずにやれば出来ないことも出来るようになるのだな」と実感しています。

その方らしさを大切にする「作業療法」に取り組んでいきたい

学生時代は作業療法とはどのようなものなのか、具体的に分からなかった部分もあったような気がします。当院で作業療法士として働いてみて、その方の生活歴や今まで大事にしてきたことなど、その方ひとりひとりに合わせた作業を行って頂くことこそが作業療法である、と改めて実感しています。

まもなく2年目を迎えますが、まだ自分の理想の作業療法士像が明確にないため、自分がどうなりたいのかも考えながら、日々の臨床で患者さんの手助けが出来るよう精進し、「その方らしい生活」への復帰を支援できるように、誠心誠意取り組んでまいります。

今回のかわらばんは以上です。
次回もお楽しみに!!
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