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nurse_days ナースの日々

ラダーⅠ トライ者研修 「STEP2」

当院では、日本看護協会の『静脈注射の実施に関する指標』をもとにガイドラインを作成し『静脈注射院内認定制度』を実施しています。
当院の看護師は各自認定されたSTEPに基づいて、許可された範囲内での静脈注射の実施を行うことができます。今回は、新卒看護師を対象に行われた、STEP2の様子をお届けします。

目標

  • 安全に静脈注射を実施するにあたり必要な医薬品情報の収集方法がわかる
  • ハイリスク薬剤の取り扱いがわかる
  • 輸血・血液製剤について学び安全に取り扱いができる

   

血管確保について

血管確保時の注意事項、医療安全、感染観点の視点から

静脈に留置針を挿入し、薬剤・輸液・採血ルートを確保する処置を「血管確保」とし、看護の現場では常に行われている大切な処置です。
患者さんそれぞれの情報確認や状態確認、穿刺部位の選択や感染管理、医療安全のポイントを詳しく学びました。特に薬剤に関する情報不足によるエラーを防ぐため、情報収集の方法についても学びました。

6Rの徹底 ―誤薬投与防止のためのチェック項目―

間違った薬の投与を防ぐために、「6R」の徹底を行います。

  • Right patient:正しい患者
  • Right drug:正しい薬剤
  • Right dose:正しい用量
  • Right route:正しい投与経路
  • Right time:正しい時間
  • Right method:正しい方法

 

ハイリスク薬剤と中心静脈ポート・カテーテルについて

使用方法を誤ると重篤な健康被害につながる薬剤は「ハイリスク薬剤」と呼ばれます。
これらの種類や特性、注意点を正確に理解し、取り扱いには細心の注意を払うことが求められます。
ここでは、抗凝固薬やインスリンなどの血糖降下薬、毒薬・劇薬・麻薬について、その種類と安全な取り扱い方法を学びました。
また、抗がん剤投与や中心静脈栄養を行う患者さんに使用される「中心静脈ポート」や「中心静脈カテーテル」についても、構造や取り扱い方法を詳しく学びました。

輸血療法について

輸血療法とは、患者さんに血液製剤を投与して、生命維持や回復を図る治療法です。
輸血療法で使用する主な血液製剤の種類と使用目的について、それぞれの特徴、1単位あたりの量、保存方法を学びました。
輸血処置の流れについて、準備段階の確認事項から、副作用が起こってしまった際の対処の仕方まで、順を追って確認しました。

講習の後半は実技グループワークを行いました。

実技試験さながらの環境を体験するため、技術チェックリストに沿って試験の流れを一つひとつ確認していきます。項目を読み上げながら、留意点を声に出して確認。
チェックリストは一動作ごとに項目で分かれているので、その都度意識しながら体を動かすことで、自然と手順が身についていきます。
チェックリストには、つまずきやすいポイントが「留意点」として記載されていて、事前に確認することでミスを防ぎやすくなります。流れの確認後は、グループに分かれて実際の環境を模したシミュレーションを行いました。
適した血管の探し方や選び方、駆血帯の巻き方、針の角度や刺し方のコツに加え、穿刺時に注意すべき神経の走行や動脈穿刺への危険性。こうした細かなポイントを、経験豊富な先輩方が丁寧に、時には経験談を交えて教えてくれます。
みな初めての経験なので、緊張した表情で手探りしながらも一生懸命に取り組んでいたのが印象的でした。
何より、失敗しても受け止めて、質問すれば何でも答えてくれる。そんな安心できる環境だからこそ、多くの学びを得られた、貴重な研修となりました。

   

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