新入職者研修 Day4



WOCケアとは、Wound(創傷)・Ostomy(ストーマ)・Continence(排泄)の頭文字をとったもので、皮膚や排泄に関するケアを専門的に行う分野です。褥瘡や創傷の管理、ストーマケア、皮膚トラブルの予防など、患者さんの生活の質に大きく関わる重要なケアを担っています。当院では、医師・看護師・理学療法士・薬剤師・管理栄養士からなる褥瘡対策チームがあり、多職種で連携しながらケアにあたっています。
講義は「患者さんにキズをつくるのも、治すのも、守るのも私たちである」という言葉から始まり、褥瘡、MDRPU(医療機器による圧迫で生じるキズ)、IAD(失禁に伴う皮膚炎)、スキンテアといったさまざまな皮膚トラブルについて、症例をもとに原因やケアの方法を学びました。また、褥瘡評価スケール「DESIGN-R2020」についても講義があり、仲間と相談しながら演習問題に取り組みました。褥瘡やスキントラブルは、看護師の関わりによって予防できるものも多くあります。「キズ」の原因を考え、その要因を可能な限り取り除いていくことの重要性を学びました。
実際に当院で使用しているオムツを用い、オムツ交換の練習を行いました。
グループに分かれ、先輩看護師に一つひとつ工程を教わりながら、オムツを着ける側・着けられる側の両方を体験しました。
オムツは、患者さん一人ひとりの状態や生活スタイルに合わせて、サイズや形状を選択することが重要です。声掛けを行いながら、患者さんの気持ちに寄り添うことを意識して取り組みました。

「患者さんに優しいポジショニング」をテーマに、座学と演習を組み合わせた実習が行われました。
良い姿勢は一つではなく、患者さんの状態や体格、活動内容によって体圧のかかり方は異なります。患者さんにとってどのような姿勢が安楽であるか、褥瘡を予防できるかを考えながら、マットレスやクッションを用いて調整するなど工夫が大切です。
実習では、圧抜き(背抜き)や仰臥位(仰向け)・側臥位(横向き)、食事時や車椅子でのポジショニングなど、さまざまな場面を想定して行いました。参加者は交代で患者さん役も体験し、不適切な姿勢では息苦しさや不快感が生じることを実感しました。
特に印象的だったのは「圧抜き」の体験です。ベッドの角度と身体のずれによって生じる圧迫感に対し、背中に手を入れて軽く体を起こしたり位置を整えたりするだけで、驚くほど楽になることを体感しました。ポジショニンググローブを使用することでスムーズに行えることも学びましたが、「道具がなくても工夫次第で圧は抜ける」という指導があり、患者さんを楽にするために何ができるかを考える視点の大切さを学びました。

また、食事時のポジショニングでは、ベッドの角度やクッションの入れ方、身体の支え方によって食べやすさが大きく変わることを体験しました。側臥位では、褥瘡ができやすい部位に圧が集中しないよう、クッションを用いて圧を分散させる工夫を行いました。
演習中は、「すごい!」「全然違う!」といった声があがり、笑い声に包まれながらも、体験を通して学びを深める様子が印象的でした。
同期同士で声を掛け合いながら取り組む姿から、にぎやかで活気のある雰囲気が印象的でした。座学中心の研修から実践へと移り、いきいきと学ぶ姿が見られた1日となりました。
みなさん、本日もおつかれさまでした!