当センターは、台東区周辺地区の内視鏡手術の拠点として、ハイレベルの内視鏡手術を提供することを目的として、2007年5月に設立しました。その特徴として、それまで各科で縦割りであった内視鏡手術の治療、運営を各科横断的なチーム編成で、柔軟な技術、知識の共有を可能とし治療に生かしていることがあげられます。
チームは各科の内視鏡手術に精通した医師、手術室ナース、ME、事務で構成されています。その目的は、(1)内視鏡手術の地域への普及と啓蒙、(2)学会活動を含めた学術活動、(3)マニュアルラボなどを活用した技術向上と教育、(4)共同での機器購入などのよるインフラのレベルアップです。今後は近隣の他医療施設との交流もさらに積極的の行っていく方針です。
<平成20年度活動内容>
学術
論文発表 英文1篇、邦文1篇
学会発表 国外3回、国内10回
普及活動
市民講座「腹腔鏡手術ってどんな手術?-その現況と医療連携の役割―」
(平成20年9月25日)
台東区地域連携症例検討会 年3回
教育
動物実験センターによる研修 3回
院内器械操作講習会 1回
消化器外科:現在、胃、大腸、肝胆膵、脾臓、ヘルニアなど一般に行われているほとんどの腹腔鏡手術を手がけており、良好な成績を収めています。さらに世界でも手掛けている施設の少ない腹腔鏡下肝臓手術に積極的に取り組んでおり、高い評価を受けております。日本内視鏡学会の公認研究所、「肝臓内視鏡外科研究会」では板野医師が世話人の一人に選出され、当院は世話人施設に認定されております。
胸部外科:呼吸器外科領域における内視鏡下手術(胸腔鏡下手術)は、1~3cmの小さな胸の創から、直径1cmの太さの胸腔鏡や特別にデザインした手術器具を胸腔内に入れて、モニターを見ながら行う手術です。従来からの大きな開胸法と比べて、傷がはるかに小さいため、手術後の傷の痛みが軽く、呼吸に関係する筋肉を出来る限り温存するので、低侵襲性であり、手術後の回復に有効な方法です。
当院において「より少ない侵襲でより完全な治療をいかに行うか」という点に努力を向けて、最近3年間で、全呼吸器外科手術の約65%に胸腔鏡下手術を適応して、手術後の穏やかな回復を実現し、社会復帰をよりすみやかにしています。